危険!食べてはいけない油! NO2

明らかに健康を害する油「トランス脂肪酸」 

かつて私達は、バターよりも植物油を使ったマーガリンの方が 身体に良いと教わり、なるべく動物性の油 飽和脂肪酸を摂らないようにしてきた時代がありました。

しかし今では、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸が、身体に悪いことは 誰もが知るところです。

狂った油と呼ばれるトランス脂肪酸を、少しだけ深掘りしましょう!

日常摂取する主なトランス脂肪酸は、

1、マーガリン、ショートニングなどを作るために
は、植物油を日持ちさせ かつ液体である不飽和脂肪酸に水素を添加して、強制的に固めます。
この際に 多量のトランス脂肪酸が発生します。

2、脱臭のためシス型不飽和脂肪酸を200℃以上の高温で処理した食用植物油、多くはパーム油から発生します。

3、また乳や反すう動物の肉などにも多少含まれいます。

4、古くなった油、酸化した油には トランス脂肪酸が増えていきます。

トランス脂肪酸を多く摂取すると、悪玉コレステロールを増やし 善玉 コレステロールを減らします。
その結果、動脈硬化になる確率が飛躍的に上がります。

また肥満にもつながり、アレルギー疾患の原因とも言われています。

さらには妊婦さんの場合、胎児への影響も指摘されています。

では 何でこんなに危険な油が使われるのでしょうか?

マックのフライドポテトが一番分かり易いのですが、カラッと揚がり サクサク感が出て、明らかに美味しくなるからです。

デニッシュやドーナッツは、サクサク感の他に油っぽさも無くなり、しっとり感やコクすら増すのです。

マックやヤマザキパンなどが、ショートニングにこだわり続ける理由は、健康や安全よりも 美味しさが何より重要だと考えているからです。

会社としては、欧米に比べ トランス脂肪酸の摂取量は日本のほうが少ないので、多少の摂取は問題が無いというのが見解です。

確かにアメリカ人の食生活だと、ショートニングの摂取量はケタ違いに多く、動脈硬化の割合を好きしでも減らすために、一部のトランス脂肪酸の使用を禁止しました。

アメリカのマックでは、ショートニングは使われていません。

日本では、トランス脂肪酸よりも飽和脂肪酸(肉類)の摂りすぎの方が 問題視されていること、さらには企業に制限を掛けた場合のリスクを考えると、禁止することは難しいのです。

確かに、マーガリンのトランス脂肪酸の割合は 企業努力で少なくなってきました。

自炊中心の家庭が、たまにパンにマーガリンを付けて食べることや、食パンのショートニングまで気にしていたら疲れてしまいます。

しかし日本で一番問題なのが、一人暮らしの若者や 自炊をあまりしない 若い家庭なのです。

普通にファーストフードを食べ、コンビニを使い、弁当、外食の生活をしていたら、アメリカ人のトランス脂肪酸摂取量にどんどん近付いてしまうのです。

日本人の平均摂取量が少ないのは、和食中心のお年寄りや、家庭で作る人達が多いからで、そうじゃない若者達は、日本人の平均値を遥かに上回っているのです。

この若者達を将来の心筋梗塞患者にしない為には、出来るだけトランス脂肪酸を避ける意識を持つことが大切です。