危険!食べてはいけない油! NO3

健康を害する油をご紹介 NO3  「酸化した油」

油は ・空気(酸素)に触れる
・光に当たる(太陽だけでなく電気も)
・時間が経過する
・100度以上の高温
・金属に触れる
などにより酸化し、湿度で酸化速度が増します。

オリーブオイルやごま油などオレイン酸を多く含む油は、一価不飽和脂肪酸といい、酸化し難い油と言われています。

また ラードなどの常温で固まる 飽和脂肪酸なども酸化し難い油です。

サラダオイル、天ぷら油、菜種油、大豆油、コーン油などのリノール酸は2価不飽和脂肪酸といい、より酸化し易い性質を持っています。

一般的に私達が酸化を気にするのが、最も多く使われているリノール酸(オメガ6)のことを言います。

お菓子やドーナッツに、危険なパーム油を使うのも 単に安いだけでなく、リノール酸に比べ酸化し難いからなのです。

酸化した油を摂ることで、ガンのリスクが高まり、動脈硬化を始めとする生活習慣病になる確率が上がり、アレルギーの原因のひとつとも言われています。

多少酸化した油を摂っても、小腸や大腸のデトックス効果により排出されてしまうので そんなに気にすることも無い という方もいます。

確かに 酸化した油を摂ると下痢をしたり 嘔吐したりで、大部分は排出されるのですが、全部は排出されません。

脂肪肝が増え、体内の活性酸素が増し、老化を促進させることは紛れも無い事実ですし、自然治癒力を減少させることにも繋がります。

酸化した油の使用を極限まで減らすことが大切ですね。

家で揚げ物や天ぷらをやる場合は、少量のオリーブオイルを使い コクを出したい時には、ゴマ油を加えてもいいですね。

残り油を少なくする為に 小さなフライパンを使うのも手です。

残った油を使い回すのは せいぜい2〜3回、しかも5日以上経過した油は使わないようにして下さい。

自宅くらいは、リノール酸過多になり過ぎないよう キャノラー油を始めとするサラダオイルを一切使わず、炒め物は オリーブオイルとごま油のみを使用してみたらどうでしょうか!

問題は、外食や加工品です。

外食の場合、殆どの店が 油の継ぎ足しをします。

特に天ぷら屋さんやかつ屋さんも油を足して使っているのですが、継ぎ足しすると新しい油も酸化速度が速くなってしまうという欠点があります。

浅草の黒い天丼でお馴染みの 大黒屋さんは、油の酸化速度を少しでも食い止める為に ごま油を入れて揚げているので、普通より黒くなっているのです。

油の保存も まだ熱いうちに天カスや揚げカスをきちんと濾して、金属反応をおこしにくい また空気に触れ難い 容れ物に入れ 冷暗所で保存しないと、やはり酸化速度が加速してしまいます。

心配になってしまうのが、安い揚げ物がどれだけ油に気を使っているのかという点です。

価格を落とす為には、極限まで油も使い回ししないと落ちないですよね。

「安い」という事と「安全性」は、常に反比例していると言うことです。

アメリカでも、低所得層に最も 動脈硬化の発生率が高いという結果が出ています。

炭水化物と砂糖の過剰摂取、動物性脂肪分と悪い油がこのような結果を生んでいると言えます。

油の酸化を気にすることは、私たちの老化を防ぐ アンチエイジングにも繋がっているということを強く認識して下さい。

一般的に厨房の汚い店は、油の管理にも気を使っていないことが多いので チェックしてみて下さい。