危険!食べてはいけない油! NO1

身体に良い油の次には、明らかに健康を害する油をご紹介します。

 

「パーム油」

という文字をお菓子や加工食品、アイスクリーム、菓子パンやドーナッツ、フライドポテトやカップラーメンの成分表示で見たことはありませんか?

もし「パーム油」という表記が無くても、植物油脂、植物油と書かれていたら、ほぼパーム油だと思って下さい。

アブラヤシから採れるパーム油は、タイやインドネシア、マレーシアなどで作られ、安定的な収穫が出来るのと価格が安いことで、生産量 世界一を誇っています。

この油 かっては石鹸しか出来なかったのですが、技術の進歩で 食用に使う事が出来るようになり、今や日本人平均で年間4キロも摂取しているのです。

トランス脂肪酸と違い水素を使わないでも半固形のパーム油は使い勝手が良いので、多くの加工食品に使われています。

しかし、臭くて茶色のアブラヤシを食用油に変えるためには、多くの添加物を加えないと出来ません。

本来 パーム油は、大豆油や菜種油などのリノール酸の油と比べて 酸化しにくいため、揚げ物を始めとする加工食品に適しているのですが、精製の過程で、ビタミンEが失われ、酸化しにくいという特性が大きく減ってしまいます。

そのため 酸化を防ぐ酸化防止剤を加えることで、ガンのリスクがより高まります。

更に 精製の過程で トランス脂肪酸 が発生するきとも問題視されています。

マウスの実験では パーム油の摂取で、大腸ガンになる割合がリノール酸を与えたマウスよりも多かったという結果が出ています。

またパーム油は、インスリンの働きを悪くする性質があるので、血糖値を十分に下げることが難しくなってしまいます。

つまり 糖尿病の増加も一因を成しているとも言えるのです。

何より怖いのが、そんなパーム油の危険性が日本ではさほど問題になっていないという点です。

つまり 本来食用には適さない 石鹸用の安い油を、価格が安いという理由だけで 健康被害を全く無視して使われているのが 「パーム油」なのです。

この油を気付かないうちに摂取しています。

即席麺などは 殆どパーム油で揚げていますし、外食チェーン店の油も多くはパーム油です。

コーヒーフレッシュなどは このパーム油に界面活性剤で水と混ぜた混濁した液体に、添加物で色付けし、香料で香り付けしたものです。

もちろん腐らないようにPH調整剤を入れたコーヒーフレッシュが、健康に良いわけないですよね。

ドーナッツなどは、ショートニングとパーム油のW使いになっているものが殆どです。

便利であることと 身体に良いことは常に反比例します。

健康と便利を両立させるためには、どこまで許容し どこで線引きをするか、その答えを自分で見つけるために 知識を付けるしかありません。

まずは成分表示をキチンとチェックすることを意識してみましょう。

身体に良い油を摂ろう! NO5

オメガ3 と オメガ9

サラダ油や天ぷら油、コーン油やベニ花油にパーム油などのリノール酸の摂りすぎが 健康に悪い事は理解して頂けたと思います。

逆にリノール酸を緩和させ 身体に良い油がオメガ3 (αリノレン酸)系の油です。

悪玉コレステロールを下げ、血液をサラサラにし、免疫力も上げてくれるありがた〜い油です。

特に外食にスナック菓子、マヨネーズに揚げ物などの摂り過ぎでリノール酸漬けになり、アレルギーや血栓、心臓病の恐怖にさらされている我々現代人にとって、アレルギーを抑制し、血栓を抑制してくれるαリノレン酸は、救世主以外の何者でもありません。

シソ油(エゴマ油)、フラックスオイル(亜麻仁油)クリルオイル、チアシード、青背魚の油に含まれているオメガ3は、油というよりもはや健康サプリメントです。

リノール酸を止めるか、αリノレン酸をキチンと摂りバランスを保つか、それだけ重要な油なのです。

さらには、認知症やガンの予防効果もあると言われているので、僕はスプレーの亜麻仁油を何にでもかけています。

ただし高温で酸化してしまうので、炒め物には向きません。

ドレッシングを全てオメガ3に変えるのが一番です。

その点 熱に強く酸化しにくいのが、オメガ9のオレイン酸です。

オリーブオイル、ゴマ油、アボガドオイル、アーモンドなどに多く含まれており、オメガ3同様に 悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれます!

老化を防ぎ 美肌効果もあるオレイン酸は、炒め物や揚げ物に使っています。

パンにマーガリンやバターでなく、オリーブオイルやアボカドオイルを付けるようにしてみてはいかがでしょうか?

ただしリノール酸を中和させるのは あくまでもオメガ3 なので、オリーブオイルだけでなく、亜麻仁油やエゴマ油と併用するようにして下さい。

ただしこれらのオイルがいかに身体に良くても、カロリーはやはり高いので、摂り過ぎないようにして下さい。

油を意識することは 直ぐに出来る健康法です。

身体に良い油を摂ろう! NO4

絶対に摂ってはいけない油

「トランス脂肪酸」を再度深掘りしましょう!

トランス脂肪酸には、天然に食品の中に含まれているもの、油脂を加工・精製する工程でできるものの2種類あります。

乳製品やサラダオイルにもわずかなトランス脂肪酸が含まれていますし、使用頻度の多い油などもトランス脂肪酸が増えてきます。

最も問題なのは、水素を混ぜて人工的に作られるトランス脂肪酸です。

「狂った油」と言われるトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし 善玉コレステロールを減らし、動脈硬化の発生率を高めます。

またアレルギーやアトピーの原因とも言われ、WHOでは摂取量を減らすことを提言し、アメリカFDOでは 心臓病の恐れがあるからと トランス脂肪酸の規制をしています。

もちろん 1日の摂取量は、アメリカ人と日本人では全く違います。

ハンバーガーにステーキ、菓子パン、スナック菓子をヘビーに食べるアメリカ人と、刺身を食べている日本人では、圧倒的に違いがあることは事実です。

日本では 心臓病との因果関係ははっきりしていないが、出来るだけ減らすように努力して欲しいという勧告だけです。

マーガリン ショートニング に多く含まれているトランス脂肪酸、食パンですら含まれいます。

確かに そんなに食べる訳じゃないので気にする必要も無いという方もいます。

しかしマーガリンをバターやオリーブオイルに替えたとしても、外食やオヤツに含まれているトランス脂肪酸を全て排除することは出来ないのです。

せめて家庭では意識して使わないようにしてみてはいかがでしょうか?

添加物と同じく、実験で悪い結果が出ても それは極端な量だからで、通常我々の食べている量では問題無いという専門家もたくさんいらっしゃいます。

しかし、リスクを少しでも軽減することが 我々の出来る健康法なのではないでしょうか。

ショートニングを使ってポテトを揚げると、カラっと揚がり美味しく頂けます。

マックのポテトはそのカラっと揚げることにこだわり、他社が全くショートニングを使わない中、ただ1社 使い続けています。

コクを出すためラードの風味のする添加物を加え、ポテトを潰して増粘多糖類と保存量を加えた 腐ることのないポテトは、記憶に残る味に徹底的にこだわったマックの真骨頂です。

かつて大好きだったこのポテト、今は食べることは全くありません。

食育を考えると、子供達に食べさせることだけは避けたいと思ってしまいます。

トランス脂肪酸は私達の意識で、その摂取量を減らすことが出来ます。

まずは成分表示で、ショートニングと記載されているものを出来るだけ 買わないようにすることから始めてみましょう。