危険!食べてはいけない油! NO4

健康を害する油 「リノール酸」

オメガ6ともいうリノール酸は、サラダ油、天ぷら油、コーン油、ベニ花油、大豆油、ひまわり油、菜種油に多く含まれています。

オリーブオイルなどにもオメガ6は含まれているのですが、オメガ9 オレイン酸の方が多く含んでいるため オメガ6系の油で揚げには分類されません。

イタリア料理などのオリーブオイルを多用する料理以外、お菓子や加工食品、弁当などもほとんどリノール酸の油を使っています。

ドレッシングにしても揚げ物にしても、ショートニングを今だに使っているマ○○などは別にして、ファーストフードも トンカツも天丼も、私たちはリノール酸をどれだけ摂っているのでしょう。

コレステロールゼロの健康油を使っているので 私は安心だと本気で思ってる人も意外に多いのです。

植物油は基本的にどの油もコレステロールは殆んどありません。

動物性の油、飽和脂肪酸にコレステロールが含まれているだけで、カロリー自体はどの油も 1グラム9kcal と大差ありません。

「健康油」などという表現は、もはや笑いの対象になってしまいます。

普通の油より 痩せる、コレステロールが少ない と信じて キャノラー油を買っている方、全く意味が無いだけでなく 遺伝子組換えのコーンや大豆を使っていて、逆に健康被害の心配まであります。

かっての日本では、油のほとんどを魚から摂っていました。

魚の油は オメガ3と言われるαリノレン酸で、私たちの血液をサラサラにしてくれて、善玉コレステロールを増やしてくれます。

リノール酸も少量であれば問題無いのですが、オメガ3のαリノレン酸とオメガ6のリノール酸ろ
とのバランスが一番の問題なのです。

リノール酸はアトピーや喘息の原因の一つと言われています。

また、悪玉コレステロールを増やし 善玉コレステロールを減らします。

関節炎や皮膚炎、心臓や循環器への悪影響や肝臓のトラブルも指摘されています。

ガンへの影響を指摘する研究機関もあるぐらいです。

このリノール酸のマイナス部分を消してくれるのが、オメガ3 αリノレン酸なのです。

本来はオメガ3(αリノレン酸)とオメガ6(リノール酸)の割合が、1 : 4 くらいでなければならないのに、現状 外食が多い人だと 1 : 100 くらいになってしまっているのです。

この割合を修正することが、手っ取り早く健康になるための一番の近道と言えます。

オメガ3がいいからと テレビでエゴマ油やアマニ油を見て買ってみましたという方、もちろんそれも大事ですが、根本的にオメガ6を減らさないと いくらオメガ3と摂っても追っつかないですよ!

まず実行することは、我が家からリノール酸を排除することです。

ドレッシングも市販のものは使わない、仕方ないのはマヨネーズだけ、炒め物はオリーブオイルとごま油で、ドレッシングはアマニ油で、パンに付けるのは、オリーブオイルかココナッツオイルで というように変えてみては如何でしょうか!

危険!食べてはいけない油! NO3

健康を害する油をご紹介 NO3  「酸化した油」

油は ・空気(酸素)に触れる
・光に当たる(太陽だけでなく電気も)
・時間が経過する
・100度以上の高温
・金属に触れる
などにより酸化し、湿度で酸化速度が増します。

オリーブオイルやごま油などオレイン酸を多く含む油は、一価不飽和脂肪酸といい、酸化し難い油と言われています。

また ラードなどの常温で固まる 飽和脂肪酸なども酸化し難い油です。

サラダオイル、天ぷら油、菜種油、大豆油、コーン油などのリノール酸は2価不飽和脂肪酸といい、より酸化し易い性質を持っています。

一般的に私達が酸化を気にするのが、最も多く使われているリノール酸(オメガ6)のことを言います。

お菓子やドーナッツに、危険なパーム油を使うのも 単に安いだけでなく、リノール酸に比べ酸化し難いからなのです。

酸化した油を摂ることで、ガンのリスクが高まり、動脈硬化を始めとする生活習慣病になる確率が上がり、アレルギーの原因のひとつとも言われています。

多少酸化した油を摂っても、小腸や大腸のデトックス効果により排出されてしまうので そんなに気にすることも無い という方もいます。

確かに 酸化した油を摂ると下痢をしたり 嘔吐したりで、大部分は排出されるのですが、全部は排出されません。

脂肪肝が増え、体内の活性酸素が増し、老化を促進させることは紛れも無い事実ですし、自然治癒力を減少させることにも繋がります。

酸化した油の使用を極限まで減らすことが大切ですね。

家で揚げ物や天ぷらをやる場合は、少量のオリーブオイルを使い コクを出したい時には、ゴマ油を加えてもいいですね。

残り油を少なくする為に 小さなフライパンを使うのも手です。

残った油を使い回すのは せいぜい2〜3回、しかも5日以上経過した油は使わないようにして下さい。

自宅くらいは、リノール酸過多になり過ぎないよう キャノラー油を始めとするサラダオイルを一切使わず、炒め物は オリーブオイルとごま油のみを使用してみたらどうでしょうか!

問題は、外食や加工品です。

外食の場合、殆どの店が 油の継ぎ足しをします。

特に天ぷら屋さんやかつ屋さんも油を足して使っているのですが、継ぎ足しすると新しい油も酸化速度が速くなってしまうという欠点があります。

浅草の黒い天丼でお馴染みの 大黒屋さんは、油の酸化速度を少しでも食い止める為に ごま油を入れて揚げているので、普通より黒くなっているのです。

油の保存も まだ熱いうちに天カスや揚げカスをきちんと濾して、金属反応をおこしにくい また空気に触れ難い 容れ物に入れ 冷暗所で保存しないと、やはり酸化速度が加速してしまいます。

心配になってしまうのが、安い揚げ物がどれだけ油に気を使っているのかという点です。

価格を落とす為には、極限まで油も使い回ししないと落ちないですよね。

「安い」という事と「安全性」は、常に反比例していると言うことです。

アメリカでも、低所得層に最も 動脈硬化の発生率が高いという結果が出ています。

炭水化物と砂糖の過剰摂取、動物性脂肪分と悪い油がこのような結果を生んでいると言えます。

油の酸化を気にすることは、私たちの老化を防ぐ アンチエイジングにも繋がっているということを強く認識して下さい。

一般的に厨房の汚い店は、油の管理にも気を使っていないことが多いので チェックしてみて下さい。

危険!食べてはいけない油! NO2

明らかに健康を害する油「トランス脂肪酸」 

かつて私達は、バターよりも植物油を使ったマーガリンの方が 身体に良いと教わり、なるべく動物性の油 飽和脂肪酸を摂らないようにしてきた時代がありました。

しかし今では、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸が、身体に悪いことは 誰もが知るところです。

狂った油と呼ばれるトランス脂肪酸を、少しだけ深掘りしましょう!

日常摂取する主なトランス脂肪酸は、

1、マーガリン、ショートニングなどを作るために
は、植物油を日持ちさせ かつ液体である不飽和脂肪酸に水素を添加して、強制的に固めます。
この際に 多量のトランス脂肪酸が発生します。

2、脱臭のためシス型不飽和脂肪酸を200℃以上の高温で処理した食用植物油、多くはパーム油から発生します。

3、また乳や反すう動物の肉などにも多少含まれいます。

4、古くなった油、酸化した油には トランス脂肪酸が増えていきます。

トランス脂肪酸を多く摂取すると、悪玉コレステロールを増やし 善玉 コレステロールを減らします。
その結果、動脈硬化になる確率が飛躍的に上がります。

また肥満にもつながり、アレルギー疾患の原因とも言われています。

さらには妊婦さんの場合、胎児への影響も指摘されています。

では 何でこんなに危険な油が使われるのでしょうか?

マックのフライドポテトが一番分かり易いのですが、カラッと揚がり サクサク感が出て、明らかに美味しくなるからです。

デニッシュやドーナッツは、サクサク感の他に油っぽさも無くなり、しっとり感やコクすら増すのです。

マックやヤマザキパンなどが、ショートニングにこだわり続ける理由は、健康や安全よりも 美味しさが何より重要だと考えているからです。

会社としては、欧米に比べ トランス脂肪酸の摂取量は日本のほうが少ないので、多少の摂取は問題が無いというのが見解です。

確かにアメリカ人の食生活だと、ショートニングの摂取量はケタ違いに多く、動脈硬化の割合を好きしでも減らすために、一部のトランス脂肪酸の使用を禁止しました。

アメリカのマックでは、ショートニングは使われていません。

日本では、トランス脂肪酸よりも飽和脂肪酸(肉類)の摂りすぎの方が 問題視されていること、さらには企業に制限を掛けた場合のリスクを考えると、禁止することは難しいのです。

確かに、マーガリンのトランス脂肪酸の割合は 企業努力で少なくなってきました。

自炊中心の家庭が、たまにパンにマーガリンを付けて食べることや、食パンのショートニングまで気にしていたら疲れてしまいます。

しかし日本で一番問題なのが、一人暮らしの若者や 自炊をあまりしない 若い家庭なのです。

普通にファーストフードを食べ、コンビニを使い、弁当、外食の生活をしていたら、アメリカ人のトランス脂肪酸摂取量にどんどん近付いてしまうのです。

日本人の平均摂取量が少ないのは、和食中心のお年寄りや、家庭で作る人達が多いからで、そうじゃない若者達は、日本人の平均値を遥かに上回っているのです。

この若者達を将来の心筋梗塞患者にしない為には、出来るだけトランス脂肪酸を避ける意識を持つことが大切です。